想像してみてください。
たとえば、距離を置いて立ててあるビーチフラッグ。
スタートの合図とともに数人が一斉にビーチフラッグを目指して走り出す。
また想像してみてください。
たとえば、大きな庭園にある池や、お城のお堀に、たくさんの鯉。
そこに、お麩などの鯉のエサを投げ込むと、鯉が群がってきて、バシャバシャバシャバシャ!
人前で何か話をするとき、大勢の人に何かを伝えたいとき、まずはそれに向かって聞き手が走り出すようなビーチフラッグのところから話しませんか、という提案です。
話し始めたら、聞き手がバシャバシャとなるようなところから。
そうすると、聞き手は聞く体勢に入り、話が伝わりやすくなります。
聞き手が食いつくような話から、ということです。
ところで、「ビーチフラッグ」とは、いったい何に使う旗なのでしょうか?
ふと疑問に思い調べてみると、私にとっておもしろいことがわかりました。
それは、「ビーチフラッグは、旗ではない!」ということです。
ゴルフのグリーンに立っているピンフラッグ(旗)の短いものをイメージしていましたが、どうやら違っていたようです。
ビーチフラッグというものがもともとあったわけではなく、主にホースの切れ端などを立てていて、その立てたものをビーチフラッグと呼んでいたようです。
風になびくような旗でなく、目印としてのビーチフラッグ。
そういえば目印をつけることを、「フラグを立てる」と言ったりしますね。
ライフセーバーが走力や反射神経を鍛えるために生み出されたスポーツ「ビーチフラッグ(ス)」。
もともと何かのために浜辺で使うビーチフラッグというものがあって、それを利用したと思っていましたが、どうやらそうではないらしい。
ビーチフラッグはあくまで目印であり、目的は走力や反射神経を鍛えるため。
話をする際にビーチフラッグを立てたとしても、それはあくまで目印です。
そこで終わりではありません。
少し言葉がわるいですが、まずは話に食いついてもらうこと。
そこから、自分の思いや提案などを伝えていく。
話の本来の目的、エンドポイントもしっかり押さえておこう、と思いました。
聞けば叶う〜わもん入門